お灸とは
お灸とは、もぐさから伝わる温かい刺激で血流の改善や冷えなどの体質を改善する施術方法です。 お灸と聞くと「熱そう」「跡が残りそう」というイメージがあるかとおもいます。当院の灸治療は皮膚に直接もぐさをのせて燃やすのではなく、もぐさが直接皮膚につかない『温灸』という方法で行います。 円筒形の紙の筒の上にもぐさをのせるので、火傷の心配もなく、皮膚に跡が残りません。 治療する際の痛みもほとんど感じないので、安心して受けていただけます。
お灸の効果
温熱感覚を利用して患部の血行を良くすることで、血液内に免疫物質を作ったり増血作用を促して、身体機能の改善や抵抗力を向上させます。 比較的ゆっくりと症状を改善させ、それが継続する傾向があります。
主に、自律神経の調整や免疫力アップ、ホルモンバランスの調整、不眠症、花粉症などに効果が期待できます。燃焼時間によっても効果の違いがあります。ホカホカ温かいと感じる程度であれば、温熱効果で血行を促進し、穏やかに代謝が回復します。 チクッとした熱さを感じるのであれば、血行と発汗を促進し、代謝を強く促します。 ちなみに昔は熱くても最後まで燃やすことが多かったようですが、火傷の痕が残ってしまうので、現在ではあまりこの方法は行われていません。
鍼とお灸の使い分け
お灸も鍼と同様に、血流を調整すると考えられています。「鍼とお灸はどう違うの?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
鍼の場合は「交感神経の緊張がゆるみ、血流が増えて温まる」という仕組みで、お灸の場合は「温まって血流が増え、交感神経の緊張がゆるむ」という仕組みとなります。 このため、どのような効果を得たいかによって鍼とお灸は使い分けた方がよいでしょう。冷えが強いようなら、おもにお灸を用います。